"B100"と書いてある場合、↑の表、4.xxでしたら、掛け算し約4xx円ということです。

タイに来てからパタヤ(1年半)とチェンマイ(4ヶ月)を拠点にあちこちの街に行ってみた。

シラチャ、プーケット、ハットヤイ、カンチャナブリー、パーイ、チャーン島などで宿泊した。

日本の北海道と沖縄が全然違うように、タイも、場所によって空気感が違う。

最近、立て続けにタイのどこに住もうか考えている人と会ったけど、自分に言わせたら「あっちこっち引っ越しすればいいじゃん」。

日本でおそらくずっと同じ地域に住んでいた人にとって、タイに引っ越しをするだけで一大事だと思うけど、タイでもずっと同じところに住まなければいけないような考えで、引っ越してくる。

中には、いきなりコンドミニアムを買ってしまう人もいる。確かに一千万円そこそこで普通のコンドミニアムを買えてしまうので、「無駄に賃料を払うんだったら買ってしまえ」という気持ちもわからないでもない。

ただ、「このコンドを買いたい!」となっても、少なくとも、1ヶ月とか3ヶ月は賃貸で住んでみてほしい(短期間でも住める場合が多い。Airbnbでも物件あり)。

住むといろいろと問題が見つかる。

例えば

  • 近くに野犬がいて夜に外を歩くと怖い
  • 近くにバーがあって、夜、うるさくなる
  • 近くに◯◯人が多く住んでいて、なんか物騒
  • エレベーターがなかなか来なくてストレス
  • エレベーターが古すぎて遅い
  • プールが汚くて泳ぐ気がしない
  • ジムのマシンが使い物にならない
  • 近くに食事をするところが少ない
  • シャワーの排水が詰まりやすい

など、問題点がいろいろ出てくるはず。

それでも良ければ買ってもいいと思う。


話がそれたが、自分はタイは「引っ越しする人に適した環境」だと思う。

日本の不動産とシステムが全然違う。

まず日本。

敷金、礼金という納得できないシステムがあり、2年で退去するには元が取れない。2年すると「更新料」というまたわけのわからん料金も取られるが。あと火災保険加入の義務も変だ。

それから、部屋の中から全てのものを出さないといけないので引っ越しが大げさになる。

ベッド、ソファ、冷蔵庫、電子レンジ、テープル、椅子など大きなものを数点持っていると、引っ越し費用は高くなり、2年おきに引っ越しなどもしにくくなる。

そしてタイはどうかというと

敷金、礼金なし。基本、1年更新契約。1年延期で2年まで住めるという契約も多い。

保証金は、1ヶ月分、または1ヶ月半分払うことがあり、例えば6ヶ月で引っ越す場合は没収される。もし6ヶ月で引っ越すのならば、最初から6ヶ月契約にもできる。ただし、賃料は10%程度アップとなる。

満期の1年で退去する場合は、保証金はまるまる返ってくる。これはうれしい。

そして、大型の荷物となるベッド、ソファ、テーブル、椅子、テレビ、電子レンジ、洗濯機などが備え付けられているのがほとんど。これもうれしいシステム、考え方だ。自分の荷物は最低限で済む。

国をあげて「引っ越ししましょう」と推奨しているような気さえする。

もちろん、自分に合わないベッドのマットレスなどはつらいが、慣れればなんとかなる。

そして引っ越し代が激安。この時はB300。

パタヤからチェンマイまで900キロの引っ越しをした時には、レンタカーの1往復で1万円、ガソリン代1万円、宿泊費5,000円くらいで住んだ。

ただ、引っ越しは、一人で住み、普段から断捨離を心がけ、最低限の荷物で生活をする場合に最大のパフォーマンスを生む。

夫婦などの場合は家電製品や台所用品が増えたりする。

自分は完全100%外食に振り切り、最低限の家電にしているのでこういうことができる(とはいいつつ、最近けっこう大きな空気清浄機を買ってしまった。チェンマイはこれから空気が悪くなるので)。

基本的にこのブログはリタイアしてタイ移住を考えている人が多いと思う。そして基本タイで「就職して労働」をしていない。

だったら通勤にしばられることもない。

一つの場所に住み続けることに、どれだけのメリットがあるのか。

外食が多い人だと、食事する場所にまず飽きるだろう。せいぜい1年たつと、お決まりの場所のルーティンに落ち着いてしまう。それが例えば10年続くなんて自分には耐えられない。

日本の食事が地域によっていろいろなものがあるように、タイもただの「タイ料理」だけではない。

「イサーン料理」という地方料理も人気があるし、チェンマイだったら「カオソーイ」が人気。先日、ハットヤイというところに行ったが、マレーシア、中国文化が色濃いので初めて食べる中華系の料理があった。

パタヤとかプーケット、パーイなどはファランが多く住むので、その人たちの国の料理を食べることもできる。パタヤは特に多国籍な料理がたくさんある。

田舎の食堂に行くと(先日、バンコクでも起きたが)、英語アレルギーの人がいて、まったく通じず、注文が難しい時もあるが、まぁなんとかなる。メニューの一番上の料理を頼めばいい。

タイ語のメニューだけでしかもそれが手書きだとgoogle翻訳も使えないが、そういう時は一番上のメニューだ。

基本、イチオシ、一番人気のメニューのはずだから。

ずっと地方都市に住むのは難しいかもしれないが、人口の多い都市に住めばそこそこ英語も通じて、住みやすいのではないか。

人口 別のランキング
タイ王国 内の上位 100 件の 都市

https://datacommons.org/ranking/Count_Person/City/country/THA?h=wikidataId%2FQ1861&hl=ja

パタヤは大都市かと思っていたら、32位だった。だとすると、それ以上の地域は、基本英語でなんとか通じるのではないか?


ということで、引っ越しに適した国なんだから、定住せずに、いろいろな都市を体験してみたら? というおすすめでした。

お金が余っているんだったら、コンドミニアムを買ってしまって、とりあえず拠点を作り、例えば1ヶ月ウドンターニーに住んで、戻って来て3ヶ月、それから次はアユタヤで1ヶ月住むなどしてもいいかも。


この本と共通する考え方がある。日本人が引っ越しに対して「最善の選択をしよう」と熟考をする傾向がある。しかし、「選択を最善にしよう」と考えればいい。

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